「好転反応」という言葉を聞いた事はあるでしょうか？

整体院や整骨院に行かれたことがある方は耳にしたことがあるかもしれません。

なんとなくもみ返し？の様なイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、もみ返しと好転反応は大きく異なります。

そんなもみ返しとの違いも含めて「好転反応」とは身体の中で何が起こっているのかお話ししていこうと思います。

 もみ返しとは？

今までにマッサージや整体で施術を受けた後に施術した場所が痛くなってしまったという方は少なくは無いのではないでしょうか？

施術者からはもみ返しだから大丈夫ですよと言われたことがある人もいるかもしれませんが、もみ返しは身体にとって良い反応ではありません。

もみ返しは施術による過度な刺激によって筋繊維が損傷して炎症が起こっている状態です。

炎症が起こっていると以下の様な症状が現れます。

・施術した場所を押さえると痛む。

・施術した場所を動かすと痛む。

・施術した場所の凝りや張りが強くなっている。

この様な症状が見られます。

筋肉をほぐす目的の施術がもみ返しが起こってしまっては、あなたのお身体には合わない施術の可能性が高いです。

筋肉の凝りをほぐすには適切な施術が必要で、力任せに押せば良いわけではありません。

過度な刺激は筋緊張を強めてしまいます。

もみ返しの対処法

もしも、もみ返しになってしまったらどうすればいいでしょうか？

繰り返し言いますがもみ返しは筋繊維の損傷で炎症が起こっている状態です。

痛みが強い1日〜2日間程は患部を冷やす様にしましょう。

冷やし方は、保冷剤や氷水などをタオルに包めて患部に当てます。凍傷の危険を防ぎやすくなります。

10分程経過したら止めて、また痛みが強くなったら当ててを繰り返し行いましょう。

当て過ぎて皮膚の感覚がわからない様になると凍傷の危険があるので注意して行ってください。

好転反応とは？

一方好転反応とはその名前の通り、身体が良い方向に向かっている反応です。

もみ返しの様に強い痛みが伴ったり、筋肉に炎症が起こるわけでもありません。

好転反応は施術を受けたことにより、血液やリンパの流れが良くなることで代謝が良くなり、老廃物や毒素が体外に排出しようとしている状態です。

症状としては以下のものがあります。

・体がだるい様な倦怠感

・体のほてりや発汗

・眠気

などの症状が見られます。

特に元々代謝の悪い方や内臓がお疲れの方には良く出る傾向にありますが、寝た状態で起き上がれないほどになる事はありませんのでそこまでの心配は要りません。

当院で施術を受けた方がおっしゃられる症状が、体がいつもよりも少しだるかった、汗がかきやすい、睡眠が深いなどがあります。

この様な症状があった場合は、やはり施術前は代謝が悪い状態だったと思われます。

ただ、毎回この様な反応があるわけでは無く、大体最初の1〜２回くらいの施術までが多いです。

また症状の期間も1日2日程度で、反応が終わるとすっきりした状態になります。

好転反応の対処法

好転反応は代謝が良くなり身体が回復する方向に進んでいる反応です。

代謝が良くなると血液の流れやリンパの流れが良くなり、老廃物の排出を促します。

基本的には激しい運動を避けて安静にされたり、充分な水分補給をすることを心がけましょう。

できれば体を冷やさないように、冷水ではなく白湯を飲むことをお勧めします。

また、睡眠は体を回復させるのにとても重要です。

眠気を感じられた場合は無理をせず、充分な睡眠をしましょう。