あれ、腰がピキって鳴った。
動かせない、痛い、立ち上がれない…
ぎっくり腰は急に発生し、痛みが強いと身動きが取れなくなる事もあります。
強烈な腰の痛みに不安になる方もおられると思いますが、正しく対処すればちゃんと改善できます。
ぎっくり腰は筋繊維が損傷を起こしているため、放置していると何度も振り返しやすい症状なので迅速に正しい対処をして振り返さない様にしていきましょう。
冷やす?温める?
ぎっくり腰になってしまいまず最初に行う対処として、冷やした方がいいのか?温めたほうがいいのか?という疑問を持つ方も多いのでは無いでしょうか?
この冷やすか温めるかについては様々な意見はありますが、私がお伝えしている方法は
痛めた1日目は冷やし、それ以降は温めるという方法が効果的だと考えております。
冷やす
痛めてすぐは患部が炎症を起こしているので痛みが強く辛い状況になりやすいです。
この炎症を落ち着かせるためにまずは冷やしていきます。
冷やす方法としては保冷剤または氷をタオルに包めて患部に当てます。
この時患部に直接保冷剤や氷を当ててしまうと凍傷になる危険があるため注意が必要です。
炎症が弱まると痛みも緩和してくると思います。
ただ、炎症とは損傷した組織を修復させる反応なので完全に抑えようとしなくて大丈夫です。
1日経過してもまだ痛みが強過ぎてどうにも動けないという場合はもう一日冷やして様子を見ましょう。
温める
痛みが緩和してきてある程度動ける様になったら今度は温める様にしましょう。
ぎっくり腰は急な痛みや炎症反応により筋肉の緊張が強くなります。
筋肉の緊張が強いと患部の修復が遅れてしまったり慢性腰痛になる原因になる為緊張を緩める必要があります。
筋肉は温めると緩みます。
温める方法としては入浴をしたり患部を長めにシャワーで当てたりするのもいいでしょう。
患部にカイロを貼るのもいいですが火傷に注意が必要です。
ストレッチはしてもいい?
ぎっくり腰になってストレッチはしてもいいのでしょうか?
こちらの質問も多くいただきます。
私はぎっくり腰の場合ストレッチはお勧めできません。
先にもお伝えしたようにぎっくり腰は筋繊維の損傷です。
それに対してストレッチは筋繊維を伸ばす行為。
損傷している筋繊維を伸ばしてしまうとさらに損傷が広がり悪化するケースもあります。
ぎっくり腰になって何かケアをしないとと思ってストレッチをしたら症状がひどくなったという方も見てきました。
ストレッチはあくまで予防のケアなので痛めないように日頃から行うものと思ってください。
ただ、絶対に安静にしないといけないのでしょうか?
痛めたばかりで炎症が強い1日2日は軽い運動も避けてなるべく安静にして炎症がおさまるの待って行った方がいいでしょう。
その後立ったり歩いたりが痛みなくできるのであれば歩くようにしましょう。
少しでも歩くことによって血流が良くなり、筋肉も緩みやすくなるので患部の修復が早くなります。
腰の痛みが完全になくなったら痛めた原因の筋肉に対するケアやストレッチをして振り返さないお身体をお作りしていきましょう。
ぎっくり腰に似た危険な症状
ぎっくり腰になったと思っていてもこのような症状があればぎっくり腰ではない違った症状の可能性があります。
それは、腰の痛みのほかに足に痛みや痺れの症状がある。
この症状があれば神経痛を起こしている可能性が高く、椎間板ヘルニアになっている可能性もあります。
椎間板ヘルニアはぎっくり腰のように急に発症し動けないような症状にもなる為急性期はぎっくり腰と似ています。
もしも足に痛みや痺れの症状がある場合は病院に行ってMRIで精密な検査をしてどこで神経が圧迫されているかを明らかにしてください。